慣性核融合炉における高エネルギーイオンと第一壁の相互作用に関するシミュレーション

report2014_20150320

 

氏名:高木 一茂
所属:大阪大学大学院 工学研究科
概要:慣性核融合炉では燃料爆縮過程において高エネルギーのイオンが発生し、炉の内壁に直接照射される。イオン照射による炉壁の損傷を分子動力学計算を用いてシミュレーションする。
入射イオンと原子の運動を分子動力学(MD)によって記述し、電子—格子相互作用をランジュバン動力学によって記述する二温度MDモデルを用いた。入射イオン—原子相互作用にはクーロン衝突と電子的阻止能を考慮した。
この二温度MDコードを用いて、入射イオンの衝突に由来する格子欠陥の生成をシミュレーションした。

 

論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)

  • Kazushige Takaki, Kei Kageyama, Atsushi Sunahara, Toshinori Yabuuchi and Kazuo A. Tanaka.
    "Simulated ablation of carbon wall by alpha particles for a laser fusion reactor"
    Journal of Nuclear Materials, Vol.459, pp.77-80, 2015.



Posted : March 01,2015