OSSアプリケーションにおけるSX-Aurora TSUBASA、及び他システムの性能調査

 

氏名:磯部 洋子

所属:日本電気株式会社 先端プラットフォーム事業部門

概要:アプリケーションをSQUIDの各システムで実行し性能調査を行うことを目的とする。
Linpack/HPLにおいて、通信と演算がオーバーラップするように最適化を実施し、VH数を変えて最適化の効果を検証した。その結果、オーバーラップ最適化に性能が向上し、かつ並列規模が大きい方が効果が大きいことが確認できた。
また、分割(P,Q)の割合調査において、最適化前はPとQは近い値の方が性能が高かったが、本最適化適用後は、Pよりも極端にQの値を大きくする方が性能が高くなることが確認できた。
VASPコードにおいて、GPUの実力性能を調査するためGPU群を利用して2つのデータの性能測定を実施した。また、性能比較のためにCPU群でも性能測定を実施した。
その結果、GPUはCPUに対してそれぞれのデータで2.64倍、2.14倍の性能であることが確認でき、VASPの実行プラットフォームとしてGPUが使用できることが確認できた。(ただし、VASP v6以降がGPU対応済)

 




Posted : 2023年03月31日