ステレオグラム、多視点立体視の設定
ステレオグラム、もしくは裸眼立体使用の多視点立体視用の出力を行います。
基本設定

ステレオグラムを有効にするには、カメラパスの設定中のセッティングを変更します。
立体視法として Toe-In もしくは Off-Axis を設定します。
Toe-In法は、カメラを左右に平行に2台配置する方法です。Toe-In法は、設置したカメラをわずかに内側に傾ける方法です。詳細は
ステレオグラムの基礎知識のセクションを参照してください。
Toe-Inの角度
Toe-In法の時に傾ける角度です。
眼間距離
2台のカメラの間の距離です。立体視の強度に影響します。
焦点
角度と距離から求まります。この距離にあるものがスクリーン上に存在するように見え、近いものは飛び出して、遠くのものは奥まって見えます。
(単純な)Off-Axis法の時には定義することができません。
3Dビューでの表示

3Dビュー上の表示方法として、幾つかの立体視用のフォーマットに対応しています。
LEFT, RIGHT
左目用のカメラ、右目用のカメラから見た画面を表示します。
LINE BY LINE
走査線ごとに交互に左目用、右目用の画面を表示して合成する方法です。一部の立体視用テレビがこの方式の入力信号に対応しています。
アナグリフ
古典的な赤青めがねで見る立体視方式です。
赤青(RED-CYAN)のほか、黄青(YELLOW-BLUE)、方式にも対応しています。
SIDE BY SIDE
横方向に分割して表示する方法です。エクストラウィンドウを使ってセカンドディスプレイに全画面表示するといった方法で、プレゼンテーション用に立体視対応プロジェクターを用いるといった使い方もできます。
MULTIPLE
裸眼立体視用の、多視点画像を作成するための設定です。
常に適用する
立体視の設定は、カメラパスの持つ特性として設定します。有効になるのは
ビューの設定がCam0(カメラパスに従うモード)の時になります。カメラパスと関係ない(Free)モードのときにも立体視表示するには、このチェックボックスをONにしてください。
多視点立体視用の設定
通常のステレオ立体視には、右目用左目用の2つ視点カメラから見た出力画像を使います。そのほか、より多くの視点を用いてより自然な立体視をおこなうシステムに対応するように、2つ以上の視点カメラからの出力画像を作成することができます。
多視点の数
通常のステレオ設定に加えて、視点の数を設定します。例としてToe-In法で7視点を用いる立体システムの場合には、下の図の様に扇形にカメラを配置することになります。
現在の視点
実際にビュー上に表示することができるのは7つの視点のうちの一つです。現在の視点スライダーを使って、選択をします。
上の図のようなカメラの配置になっているならば、

というような7つの視点のうちの一つをスライダーで選ぶことになります。
ステレオ設定時の出力ファイル名
ステレオが設定されているとき、PovRayでレンダリングした際に出力されるファイル名には、次に様に連番の前にLRの文字がつきます。
povanimL0000.png povanimL0001.png povanimL0002.png...
povanimR0000.png povanimR0001.png povanimR0002.png...
また、多視点立体視の場合には、_(アンダースコア)の後に更に連番がつくようになっており、さらにアニメーション(連番画像)として出力される場合には、二重の連番ファイルが生成されます。
povanim0000_1.png povanim0000_2.png povanim0000_3.png ...
povanim0001_1.png povanim0001_2.png povanim0001_3.png ...
povanim0002_1.png povanim0002_2.png povanim0002_3.png ...