Quantum chemical approach for the design of ligands targeting a thymine bulge

 

Authors:Yano Ayaka

Affiliation:The Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University

Abstract:DNAのCTGリピートが以上伸長して発症する遺伝病に1型筋強直性ジストロフィー(DM1)がある。現在 DM1の根治的な治療は存在しないが、CTGリピートに特異的に結合するリガンドは、新規治療法につながる可能性を有している。本研究では、従来の経験的な分子設計法に加えて、量子化学的な考察を分子設計に活かすことを考え、DNAのチミンバルジに選択的に結合する新規リガンドの計算による結合能評価法の確立を目指している。計算の信頼性を確かめるため、計算値と実験値の比較を行った。リガンドPQA、AANと、チミンバルジを持つ5塩基対のDNAとの複合体初期構造を作成し、Gaussian09を用いて構造最適化 (B97D/6-31G* IEFPCM)した。複合体形成による獲得エネルギーを算出し、ITCと融解温度測定から得られた実験値と比較したところ、両者の傾向は一致した。

 

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(Etc)

  • 矢野綾香, 中谷和彦, “チミンバルジを標的にしたリガンド設計の量子化学的アプローチ”, 日本化学会第97春季年会, 口頭A口演

 




Posted : March 30,2017