Affiliation：Department of Mechanical Engineering, Graduate School of Engineering,Osaka University

Abstract：高濃度に固体粒子を含む流れでは，粒子スケールで起こる固体粒子間の衝突や，粒子－流体間の直接的な流体力学相互作用が，気泡やクラスターなどのメゾスケール構造の形成を引き起こし，さらにこれらの自発構造がより大きいスケールでの対流運動を誘起するなど，典型的なマルチスケール構造を持ちます．実際の工業的な応用では，多くの場合二相間の熱・物質輸送を伴い，さらには粒子サイズの不均一性や，非球形性が問題となることが多く，高精度な予測を行うには多くの物理因子を考慮する必要があります．本研究では，これらの素過程となる種々の現象のモデル開発に取り組んでいます．

Publication related to your research:
（International conference paper）

• Yusuke Goto, Takuya Tsuji, Kimiaki Washino and Toshitsugu Tanaka, "An idea of DEM-CFD coupling model separating spatial averaging scale from computational cell size", 7th Asian Particle Technology Symposium, O12-4, Jul, 2017.
• Takuya Tsuji, Yusuke Goto, Kimiaki Washino, Toshitsugu Tanaka, " An idea of DEM-CFD coupling model decoupling spatial averaging scale from computational cell size ", 8th World Congress on Particle Technology, 98a, Apr. 2018.
• Toshitsugu Tanaka, Yuichi Akiyama, Ryosuke Hama, Kimiaki Washino, Takuya Tsuji, "DEM Simulation of Aggregates Formation in Granular Shear Flow" , 8th World Congress on Particle Technology, 99b, Apr. 2018.

（Domestic conference/workshop）

• 田中 敏嗣,濱 良典,辻 拓也,"粒子せん断流での付着性粒子による凝集体形成の DEM シミュレーション（JKR モデルによる検討) ", 粉体工学会2018年度 春期研究発表会, S-5, May. 2018.
• 後藤 佑介, 長野 良哉, 辻 拓也, 鷲野 公彰, 田中 敏嗣, "重み関数により空間平均スケールと空間解像度を分離したDEM-CFDモデル", 第23回流動化・粒子プロセッシングシンポジウム, O-6, Dec. 2017,
• 上塚 修平, 乾 和磨, 藤本 純平, 辻 拓也, 鷲野 公彰, 田中 敏嗣, "高濃度固気二相流を対象とした実用的な輻射伝熱モデル (流動状態における有効性の検証)"，第23回流動化・粒子プロセッシングシンポジウム, P-12, Dec. 2017.
• 濱 良典， 辻 拓也， 田中 敏嗣, "二次元粒子単純せん断流中における付着性粒子による凝集体形成の DEM シミュレーション（JKR 理論に基づくモデルの検討）", 粉体工学会2017年度秋期研究発表会, BP-27, Oct. 2017.

• 上塚 修平，乾 和磨，藤本 純平，辻 拓也，鷲野 公彰，田中 敏嗣,"高濃度固気二相流を対象とした実用的な輻射伝熱モデルの開発" , 粉体工学会第53回夏期シンポジウム, 13, Sep. 2017.