Large-scale Monte Carlo studies of chiral and spin ordering in the three-dimensional Heisenberg spin glass

 

Authors:Takumi Ogawa

Affiliation:Department of Earth and Space Science, Graduate School of Science, Osaka University

Abstract:磁性体において、相互作用の競合とランダムネスの効果によってスピンが空間的にランダムな方向に凍結したスピングラス秩序状態の本質を明らかにするこが本研究の目的である。スピングラスの実験結果を説明し得る有力なシナリオであるKawamuraによって提唱されたカイラリティ仮説を検証すべく、等方的3次元Heisenberg スピングラスについて、先行研究を超えるサイズであるL=48 (スピン数N=L3)までを、周期的境界条件および自由境界条件の二種類の境界条件の下でモンテカルロシミュレーション( 熱浴法 + over-relaxation 法 + 温度交換法)を行い、グラス転移温度TSG,TCGの精度の高い決定を行った。
その結果、転移温度がTSG=0.130(1)、TCG=0.143(1) と求まり、カイラリティ仮説の核となるspin-chirality 分離を支持する結果が得られた。

 




Posted : March 29,2019