Affiliation：Department of Pure and Applied Physics, Kansai University

Abstract：本研究の目的は、Cassiniパラメータを用いて分裂過程の原子核形状を記述し、多次元Langevin方程式によって、核分裂の動力学シミュレーションを実施することである。我々はまず4つのCassiniパラメータを用いて、核分裂の4次元Langevin計算を行い、さらにパラメータを1つ増やした5次元計算まで実現した。計算対象はウランやフェルミウムなどのアクチノイド核とした。
4次元計算はウラン核分裂の質量分布を再現したが、フェルミウムでは良い結果が得られなかった。5次元計算によって、フェルミウム256から258で質量分布が劇的に変化する結果が得られた。今後は、5次元計算結果の解析や他の系での検証を行う。

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• 岡田和記, 和田隆宏, “5次元Langevin方程式を用いたアクチノイド領域における核分裂動力学の研究” 一般社団法人 日本物理学会, 2022年3月17日, オンライン
• 岡田和記, 和田隆宏, “5次元Cassiniパラメータを用いたアクチノイド領域における核分裂動力学の研究” 一般社団法人 日本原子力学会, 2022年3月17日, オンライン
• 岡田和記, 和田隆宏, “Cassiniパラメータにおける輸送係数の核分裂動力学への寄与” 一般社団法人 日本物理学会, 2021年9月16日, オンライン
• 岡田和記, 和田隆宏, “4次元Cassiniパラメータを用いたアクチノイド領域における核分裂動力学の研究” 一般社団法人 日本原子力学会, 2021年9月10日, オンライン
• Kazuki Okada and Takahiro Wada, “Langevin approach to fission dynamics with Cassini shape parameterization”, The 15th International Symposium in Science and Technology 2021, August 5, 2021, Osaka, Japan.