Windowsでのファイル転送
SSH( Secure Shell ) に対応したファイル転送ソフトウェアをパソコンにインストールすれば、ファイル転送サーバ(以下、FTPサーバ)への接続は可能です。該当するソフトは多数ありますが、ここではフリーソフトの WinSCP を用いファイル転送する例を紹介します。
WinSCPの入手
WinSCP公式サイトなどからダウンロードし、手順に従ってインストールしてください。
接続手順
WinSCPを起動し、FTPサーバへ接続します。
下記の項目を設定後、[ログイン]ボタンをクリックします。
ホスト名 octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp
ポート番号 22
ユーザ名 利用者番号
パスワード パスワード
※プログラムやNQSスクリプトなどのテキストファイルを転送する際は、「設定」→「環境設定」の項目にて、転送モードを「テキスト」に設定してください。 なお、設定変更後は、セッション情報を「保存」しておくと便利です。
転送モードを[テキスト]に設定します。
セッション情報を保存している場合、一覧が表示されます。
接続したいセッション情報を選択して[ログイン]をクリックします。
サーバがWinSCPに未登録の場合、確認ウィンドウが表示されます。接続するサーバーに間違いがないことを確認し、[はい]をクリックします。
左側にローカル、右側にサーバのファイル一覧が表示されると接続完了です。
使用方法
次の例のような操作がアプリケーション上から簡単にできます。
・ローカルからサーバへファイル転送
左側(ローカル)にあるファイルを選択し、右側(サーバ)へドラッグアンドドロップ
・サーバからローカルへファイル転送
右側(サーバ)にあるファイルを選択し、左側(ローカル)へドラッグアンドドロップ
・ディレクトリの転送
転送元のディレクトリを選択し、転送先へドラッグアンドドロップ
・サーバに新しいディレクトリを作成
右側で、右クリック→新規→ディレクトリをクリック
詳しくは、公式HPやヘルプをご参照ください。
UNIX系OS(Linux, MacOSX)でのファイル転送
ここでは、サイバーメディアセンター外部の研究室などのUNIX系OS(Linux, MacOSX)端末から、FTPサーバへ接続する例を紹介します。端末側に予めSFTPやSCPがインストールされていることを前提としていますので、SFTPやSCPがインストールされていない場合は、ご自分でインストールしていただくか、端末の管理者に相談してください。
接続手順 (sftpの場合)
sftpコマンドを使って、FTPサーバに接続します。
次の例は、ユーザ名 a61234 で接続する例です。
1. 次のコマンドを入力します。
% sftp a61234@octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp
2. 初めてFTPサーバに接続する場合は次のようなメッセージが表示されますので、yes を入力します。
The authenticity of host 'octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp' can't be established but keys of different type are already known for this host.
RSA key fingerprint is 19:14:7f:28:54:39:16:9a:99:d0:db:93:d6:ff:f3:13.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yesWarning: Permanently added 'login.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp,133.1.65.34' (RSA) to the list of known hosts.
3. パスワードを聞かれますので、正しいパスワードを入力すればFTPサーバへの接続が完了します。
a61234@octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp's password: XXXXXXXX
(入力したパスワードは表示されません)
4. 通常のFTPと同様に、get、 putコマンドなどによりファイル転送を行います。
次の例は、sample.f ファイルを大規模計算機システムのホームに転送する例です。
sftp> put sample.f
Uploading sample.f to /sc/cmc/home/a61234/sample.f
接続手順 (scpの場合)
scpコマンドを使ってファイル転送をする場合は、予め転送するファイル名や転送先のディレクトリ名がわかっている必要があります。
1. 次のコマンドを入力します。
・ ローカル端末のカレントディレクトリ上のファイル sample.f を、大規模計算機システムのホームディレクトリに転送する場合
% scp sample.f a61234@octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp:
・ 大規模計算機システムのホームディレクトリ下の abc ディレクトリの中のファイル sample.c を、ローカル端末のカレントディレクトリ上の sample2.c に転送する場合
% scp a61234@octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp:abc/sample.c sample2.c
※ scp では、複数のファイルを一度に転送したり、ディレクトリごと再帰的にファイルを転送することもできます。詳しくは、「man scp」コマンドで scp のマニュアルを参照してください。
2. 初めてFTPサーバに接続する場合は次のようなメッセージが表示されますので、yes を入力します。
The authenticity of host 'octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp' can't be established but keys of different type are already known for this host.
RSA key fingerprint is 19:14:7f:28:54:39:16:9a:99:d0:db:93:d6:ff:f3:13.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'login.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp,133.1.65.34' (RSA) to the list of known hosts.
3. パスワードを聞かれますので、正しいパスワードを入力します。
a61234@octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp's password: XXXXXXXX
(入力したパスワードは表示されません)
4. ファイル転送が行われ、転送状況、転送ファイルサイズ、転送時間が表示されます。
sample.f 100% |*****************************| 1326 00:01