Rheology of a metallic liquid under steady shear

 

Authors:Iwashita, Takuya

Affiliation:Department of Integrated Science and Technology, Oita University

Abstract:本研究の目的は,高温状態,過冷却状態,ガラス状態にある液体レオロジーの発現メカニズムを統一的に理解することである.この目的を達成するために,ガラス転移温度を含む幅広い温度領域での,定常せん断粘度のせん断応力依存性の計算を行った.結果,ガラス転移温度以下のガラス状態では,せん断速度が遅い場合に動的な降伏応力が観測され,ガラス転移温度以上の高温液体状態ではZero-shear viscosityを定義することができた.また,ガラス転移温度近傍では、冪乗則的な応力依存性が観測された.定常流動状態は広く履歴に依存しないユニークな状態として理解されているが,ガラス転移以下の流動での初期構造依存性が強く、長時間平均だけでなく統計的な平均を必要とする結果を見出した.また,ガラス転移近傍は,流動時間に応じて非常にゆっくりと応力変化が変化するために,有限の計算時間内では,いつ定常状態に達しているのかを明確に決定することは難しいことがわかり,これは見かけの定常性の存在を示唆している.

 




Posted : March 01,2022