MPIジョブの出力ファイルにバイナリデータが書き込まれてしまう

MPI並列実行を行うプログラムで各プロセスが同名ファイルにデータを出力するよう記述していると、バイナリが書き込まれてしまう場合があります。
 

大規模計算機システムのような共有ファイルシステムにおいて各プロセスが同名のファイルにデータを出力することは、各プロセスが同一のファイルにデータを出力することと同じであるため、プロセス間で競合が発生した際にデータが破損してしまい、バイナリデータが書き込まれてしまうことがあります。各プロセスごとに別名のファイルに出力するか、MPI-IOというMPI用の入出力インターフェースを利用することで、プロセス間の競合を防ぐことが可能です。
 

MPI-IOについては下記をご覧ください。
MPIの実行結果を1つのファイルに出力したい