大阪大学D3センター(以下、「本センター」という。)では、本センターの大規模計算機システムを活用する研究開発の育成・高度化支援の観点から、本センターが参画する「ネットワーク型」学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)や革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の目的を踏まえつつ、今後の発展が見込まれる萌芽的な研究課題や本センターの大規模計算機システムを最大限活用することで成果が見込まれる研究課題を公募します。
 

2026年度公募型利用制度(追加募集)の詳細は、こちらのパンフレットをご参照ください。

よくあるご質問についてはこちら、過去の採択結果についてはこちらをご覧ください。
 

2026年度追加募集 公募型利用制度の採択結果(利用期間 2026年6月~2027年3月)

若手・女性研究者支援萌芽枠

代表者名 研究課題名
初鳥 匡成 様
(京都大学 大学院工学研究科)
大規模並列計算による微小矩形流路内の気体の外力駆動流の分子気体力学的研究(★)
奥 裕理 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
独立時間刻み法を実装した GAMER-2 による高分解能銀河形成シミュレーション(★)
Enrico Garaldi 様
(東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構)
Investigating the (in)compatibility of cosmic dust and bursty star formation in the first galaxies(★)
桶谷 龍成 様
(大阪大学 大学院基礎工学研究科)
分子性結晶の格子エネルギーの計算に基づくキラル構造転移現象の理解と分子設計(★)
村瀬 功一 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
高エネルギー原子核衝突反応の大統計シミュレーションに基づく原子核形状と関連する測定量に関する研究(★)
松宮 由実 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
分子動力学から粘弾性流体シミュレーションへ:修正 Rouse-Ham モデルに基づくマルチスケールパイプライン(★)
土屋 旬 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
第一原理計算による蛇紋石の熱力学的安定性と弾性特性の解明(★)
吉田 将己 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
水和カリウム超イオン伝導体におけるイオン伝導機構の理論的解明(★)
保田 侑亮 様
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科)
大規模粗視化分子動力学計算を用いた動的・環動高分子網目の構造物性相関解明(★)

(★) JHPCN萌芽研究として認定
 

大規模HPC支援枠

代表者名 研究課題名
潘 迪雅(Pan Diya)様
(大阪大学 レーザー科学研究所)
レーザー駆動ミクロ構造ターゲットにおける GeV クラスプロトン加速と超高磁場生成の3次元シミュレーション研究
八木 清 様
(筑波大学 数理物質系化学域)
局所化振動モードに基づく非調和分子振動理論の開発と生体分子系への応用
石井 良樹 様
(北里大学 未来工学部)
イオン液体を対象とした大規模な材料空間の分子動力学的探索と機械学習による輸送物性のマテリアルズ・インフォマティクス

 

人工知能研究支援枠

代表者名 研究課題名
安田 修悟 様
(兵庫県立大学 大学院情報科学研究科)
AI 援用型運動論方程式数値スキームの開発

 

世界と伍する学生育成特設枠

代表者名 研究課題名
細澤 幸輝 様
(大阪大学 大学院医学系研究科)
拡散モデルを用いた X 線画像からの合成 CT 生成と頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)の骨化病変検出
王 維浩 様
(東京大学 大学院工学系研究科)
解釈可能な構造相マッピングと化学的制約付き生成モデルを統合した Polymer LLM による高電圧絶縁ポリマーの逆設計
玉城 直也 様
(大阪大学 大学院工学研究科)
第一原理・プラズマ統合解析による極薄膜ナノレイヤーターゲットを用いたレーザーイオン加速の機構解明と最適化
坂田 颯馬 様
(京都大学 大学院工学研究科)
熱力学的整合性を有する Enskog 方程式に基づく高密度気体の数値解析
中曽根 空 様
(大阪大学 基礎工学研究科)
第一原理分子動力学計算を用いた CO2 電解における遊離 CO 分子存在下での C–C 結合形成メカニズムの解明
萩下 皓晟 様
(慶應義塾大学 理工学研究科)
カリウムチャネルの構造遷移と電流出力を結びつけるメゾスケール MD 計算法
粟井 響生 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
生成拡散モデルにおける多段階相転移の解析
奥田 直樹 様
(大阪大学 大学院理学研究科)
運動論的効果に着目したレーザー核融合燃焼プラズマ形成の物理解明
Rizka Nur Fadilla 様
(大阪大学 大学院工学研究科)
Long-Range-Corrected Machine Learning Interatomic Potential for Accurate Micro-pKa Prediction and its Temperature-dependence
Kelvin Lee Kai Wen 様
(大阪大学 核物理研究センター)
Diquark mass and Quark-diquark potential from lattice QCD with a static quark

 

2026年度公募型利用制度(追加募集)募集要項

1. 公募型利用制度概要と応募資格

 本センターが設置する大規模計算機システム公募型利用制度(以下、「公募型利用制度」という。)は今後の発展が見込まれる萌芽的な研究課題を募集する(1)若手・女性研究者支援萌芽枠、大規模計算機システムを最大限活用することで成果が見込まれる研究課題を募集する(2)大規模 HPC 支援枠、大規模な計算能力を必要とする人工知能分野の研究課題を対象とする(3)人工知能研究支援枠 から構成されます。
 また、2026年度も、わが国の学術研究を担う次世代の研究者育成の視点から、本センター大規模計算機システムの利用資格を有する、一人又は比較的少数の学生が学位取得(修士、博士)を目標として行う研究課題を対象とする(4)世界と伍する学生育成特設枠を設置します。
 理科系、文科系などの研究分野を問うことなく、全ての学術研究分野を対象とし、大規模計算機システムを活用する研究課題を幅広く募集します。
 これらの公募型利用制度に応募できる課題代表者は、本センターの大規模計算機システム利用規程で定める利用資格を有することを前提とし、それぞれの公募枠についての応募資格は下記の通りとします。なお、2025年度に本制度を利用された場合は、本センターの計算機資源を用いる2026年度のJHPCN 課題(萌芽型共同研究は除く)またはHPCI課題に応募された方のみ応募資格を有します。
 

(1) 若手・女性研究者支援萌芽枠

    • 研究代表者が42歳以下(2026年 4月 1日時点)の若手男性研究者、あるいは、女性研究者(年齢制限を設けない)であること。ただし、学生を除く。
    • 下記をご了承いただけること。
      • 学際大規模共同利用・共同研究拠点(JHPCN)の萌芽型共同研究課題の条件を満たす課題については、同拠点共同研究課題審査委員会で審査の上、JHPCN の萌芽型共同研究課題として採択される場合があること。

 

(2) 大規模 HPC 支援枠

    • 既に並列化済みのプログラムを持ち、並列度を上げて実行する計画があること。

 

(3) 人工知能研究支援枠

    • 研究分野を問わず、人工知能技術を活用するプログラムを持ち、大規模計算機システム上で実行する計画があること。(例えば、ディープラーニングを用いた物質設計等のマテリアルサイエンス、機械学習を活用した化合物探索等のバイオインフォマティクス、大規模な統計処理を行う人文・社会科学、大規模計算機・大規模データによるデータ分析手法を取り扱う情報工学等、研究分野を問わず幅広く募集します。)

 

(4) 世界と伍する学生育成特設枠

    • 課題代表者及び課題参加者が学生であること。
    • 一人又は比較的少数の学生が学位取得(修士、博士)を目標として行う、大規模計算機システムを利用する研究課題であること。

 
 

2. 募集枠と提供資源量

    採択予定課題数

    (1) 若手・女性研究者支援萌芽枠 若干数
    (2) 大規模HPC支援枠
    (3) 人工知能研究支援枠
    (4) 世界と伍する学生育成特設枠

     

    1課題あたりの申請資源量上限の目安

    資源名 (1)枠 (2)枠 (3)枠 (4)枠
    SQUID 汎用CPUノード群 100,000
    ノード時間
    650,000
    ノード時間
    200,000
    ノード時間
    15,000
    ノード時間
    GPUノード群 5,000
    ノード時間
    15,000
    ノード時間
    7,000
    ノード時間
    1,000
    ノード時間
    ベクトルノード群 6,000
    ノード時間
    12,000
    ノード時間
    6,000
    ノード時間
    1,000
    ノード時間
    OCTOPUS 汎用CPUノード群 9,000
    ノード時間
    59,000
    ノード時間
    18,000
    ノード時間
    1,000
    ノード時間
    資源名 (1)枠 (2)枠 (3)枠 (4)枠
    SQUIDのストレージ 100TB 500TB 500TB 20TB
    OCTOPUSのストレージ 100TB 500TB 500TB 20TB

 

3. 研究実施(利用)期間

2026年6月中旬から2027年3月31日までの期間利用することができます。この期間を越えての利用については、引き続き公募に申請し課題が認められる必要があります。
 

4.利用できる大規模計算機システムについて

本制度にて利用できる本学のHPC資源は「SQUID」「OCTOPUS」です。
 
「SQUID」は汎用CPUノード群、GPUノード群、ベクトルノード群から構成されるクラスタ計算機です。
提供資源についての詳細は、以下をご覧ください。
SQUID
 
「OCTOPUS」は汎用CPUノード群で構成される次世代計算・ストレージ基盤です。
提供資源についての詳細は、以下をご覧ください。
OCTOPUS
 

5. 支援内容

公募型利用制度における本センターの支援内容は下記の通りとします。

    • 研究課題推進のための大規模計算機システム利用負担金の全額を本センターが負担します。
    • 研究課題推進のために本センターの施設(会議室等)を利用できます。
    • 本センターで開催する本公募型利用制度の成果報告会の旅費を全額補助します。
    • 大規模 HPC 支援枠採択課題については、希望により、本センターからのプログラムチューニング支援を提供します。

 

6. 課題審査

応募された課題申請書を本センターの高性能計算機システム委員会で審査を行います。応募枠に対する採択基準は下記の通りとします。
 
(1) 若手・女性研究者支援萌芽枠

    • 本センター大規模計算機システムを活用することで今後の発展が期待できる萌芽的テーマであるかどうか。
    • 大規模計算を必要とする課題であるかどうか。
    • 提案計算計画に妥当性があるかどうか。
    • 今後継続的に大規模計算機システムを活用した研究が推進できるかどうか。
    • 研究体制が研究目的遂行の観点から妥当であるかどうか。

 

(2) 大規模 HPC 支援枠

    • 本センター大規模計算機システムを活用することで学術的な意義・インパクトを有する成果導出が見込めるかどうか。
    • 大規模な並列計算を実現できるかどうか。
    • 提案計算計画に妥当性があるかどうか。
    • 研究体制が研究目的遂行の観点から妥当であるかどうか。
    • 過去5年間に本センターの大規模計算機システムを用いた研究実績があるかどうか。

 

(3) 人工知能研究支援枠

    • 本センター大規模計算機システムと人工知能技術をあわせて活用することで学術的な意義・インパクトを有する成果導出が見込めるかどうか。
    • 大規模計算を必要とする課題であるかどうか。
    • 提案計算計画に妥当性があるかどうか。
    • 研究体制が研究目的遂行の観点から妥当であるかどうか。

 

(4) 世界と伍する学生育成特設枠

    • 研究課題の学術的重要性、妥当性があるか。
    • 研究課題に高い特色、独創性があるか。
    • 課題の遂行に大規模計算機システムが必要かどうか。
    • 大規模計算機システムの利用によって学術的な成果が見込めるかどうか。
    • 研究体制が研究目的遂行の観点から妥当であるかどうか。

 

7. 成果報告等の義務

課題採択者には下記の報告・発表が義務付けられます。また論文やプレスリリース等で発表を行う際は本制度により支援を受けた旨を明記してください。

    • 本センターで開催する公募型利用制度の成果報告会(2027年3月頃を予定)において成果発表を行うこと。
    • 本センターが刊行する「HPC ジャーナル」に報告記事を寄稿すること。
    • 本センターが定める成果報告書を提出すること。
    • JHPCN の萌芽型共同研究課題として採択された場合には、JHPCN の主催するシンポジウムでの発表を依頼する場合があること。
    • 翌年度のJHPCN課題またはHPCI課題の応募を行うこと。((4)枠の採択者を除く)
    • 研究実施(利用)期間終了後、応募者あるいは指導教員が必ず学位取得状況を報告すること。((4)枠の採択者のみ)

 

成果報告書の提出、報告記事の寄稿がなされない場合、公募型利用制度への課題代表者としての応募資格を失います。また共同研究者としての課題参加もできません。
 

8. 遵守事項

大規模計算機システムの利用に関しては、本センターの大規模計算機システム利用規程を遵守していただきます。
 

9. 応募方法及び期間

課題申請書に必要事項を記入のうえ、以下の送付先までEメールにて送信してください。
課題申請書は下記からダウンロードしてください。

課題申請書
課題申請書(世界と伍する学生育成特設枠)

送付先 大阪大学 情報推進部 情報基盤課 研究系システム班
大規模計算機システム担当
E-mail:system@cmc.osaka-u.ac.jp
募集開始 2026年3月9日
募集締切 2026年4月10日(必着)

 

10. 審査結果の通知

2026年6月上旬に結果をメールで通知する予定です。
 

11. 利用開始

課題が認められた方は、情報推進部 情報基盤課 研究系システム班から利用開始に必要な案内をいたします。

問い合わせ先
(利用に関する相談など)
E-mail:system@cmc.osaka-u.ac.jp
〒567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘5-1

    大阪大学D3センター本館 1階事務室
    情報推進部 情報基盤課 研究系システム班
    大規模計算機システム担当宛

 

公募型利用制度 Q&A

Q. 現在、公募型利用制度を利用していますが、翌年度の公募型利用制度に応募可能でしょうか?

    A. 翌年度のHPCIあるいはJHPCN課題に応募いただくことが条件となりますが、応募可能です。なお、追加募集等で同一年度に同一課題を再度応募することはできません。詳細は下記をご覧ください。

 

Q. 成果報告等の義務として「翌年度のJHPCN課題またはHPCI課題の応募を行うこと」とありますが、公募型利用制度の申請者が、JHPCN課題やHPCI課題の”代表者”として応募する必要があるのでしょうか?

    A. 大阪大学の計算機資源を活用する、JHPCN課題の"共同研究者"、あるいは、HPCI課題の"課題参加者"として、公募型利用制度の申請者様をご登録いただき、別の方を"代表者"として申請いただいても結構です。本センターの公募型利用制度で採択された課題が、大阪大学D3センターの計算機資源を活用するJHPCN課題あるいはHPCI課題に発展することを期待しています。

 

Q. 同一年度に公募型利用制度に加えて、HPCI課題あるいはJHPCN課題に採択された場合、公募型利用制度を辞退する必要があるのでしょうか?

    A. 特に公募型利用制度を辞退する必要はなく、併用していただけます。
    ただし、公募型利用制度、JHPCN課題、HPCI課題のいずれにおいても、申請後割り当てられた計算資源は使い切られることが期待されています。資源を使い切れないかもしれない等、併用する上で不安がある場合は、辞退していただくことも可能です。

 

過去の公募型利用制度 募集要項と採択実績

過去の公募型利用制度一覧