vol.08 病気を制御する遺伝子解明のための時系列シングルセルデータ解析

今回のHPSC Newsでは、「病気を制御する遺伝子解明のための時系列シングルセルデータ解析」に取り組んでおられる大阪大学 医学系研究科 加藤 有己 先生の御研究を紹介します。

 
研究者:加藤 有己
所属:大阪大学 大学院医学系研究科 医学専攻 ゲノム生物学講座 助教
研究概要:生体組織や器官は細胞集団から構成されていますが、それらで発現している遺伝子を細胞1つ1つ(シングルセル)に分解して調べることができるようになりました。細胞は特定の細胞型へ徐々に変化する分化という過程を経て最終的な形になります。このような時間経過で遺伝子発現がどう変化しているのかを追うことが重要です。例えば、正常なマウスと病気のマウスから取得した時系列シングルセルデータを比較し、病気を制御する遺伝子は何かといった疑問を、コンピューターを使って解明することができると考えられます。本研究では、互いに関連のある2つの実験系から得られるシングルセルデータから、分化の軌道を効率よく比較するツールを開発しました。https://github.com/ykat0/capital




Posted : 2020年05月01日