シリコンウェーハ研磨加工における エッジ・ロールオフ抑制に関する研究

report2014_20150225

 

氏名:佐竹 うらら
所属:大阪大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 榎本研究室
概要:半導体デバイスの基板材料であるシリコンウェーハには極めて高い平坦性が求められ,特に,ウェーハ製造の最終仕上げで行われる研磨加工で生じるエッジ・ロールオフ(ウェーハ最外周の表面形状のだれ)は,その抑制が強く求められている.そこで,エッジ・ロールオフ抑制に有効な工具(研磨パッド)の仕様を明らかにすることを目的に,加工量分布をおもに決定する加工面の接触応力分布を,MSCアプリケーション Marc2014を用いた構造解析により求め,研磨パッド仕様との関係を検討した.その結果,ウェーハ最外周まで均一な接触応力分布を得る すなわちエッジ・ロールオフを抑制するには,変形量が小さな研磨パッドが有効であることがわかった.

 

論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)

  • 佐竹うらら,榎本俊之,“シリコンウェーハ研磨加工におけるウェーハエッジ部の表面形状創成過程 - 研磨パッド変形量がエッジ・ロールオフ生成に及ぼす影響 -”,精密工学会誌,80,8,777(2014).
  • Urara SATAKE and Toshiyuki ENOMOTO,“Evaluation of polishing pad property by rubber hardness test - Estimating edge surface flatness of workpiece -”,Proceedings of 6th CIRP International Conference on High Performance Cutting 2014(2014).

(国内研究会等発表論文)

  • 佐竹うらら,榎本俊之,“エッジ・ロールオフ抑制に有効な研磨パッドの選定 - 研磨パッド変形特性の評価方法 -”,2014年度砥粒加工学会学術講演会講演論文集(2014).
  • 佐竹うらら,榎本俊之,“研磨パッドの変形特性がエッジ・ロールオフに及ぼす影響 - 除去量が少ない場合に有効な研磨パッド変形特性 -”,2014年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集(2014).
  • 佐竹うらら,榎本俊之,廣瀬研二,藤井慶太郎,“シリコンウェーハ研磨加工におけるグローバルフラットネスとエッジサイトフラットネス”,第10回生産加工・工作機械部門講演会(2014).



Posted : 2015年03月03日