氏名：吉川　裕
所属：京都大学大学院理学研究科
概要：海洋表層混合層の深度は大気海洋相互作用や気候変動などに対して鍵となるパラメタ―である。しかし、その混合層深度の風や海面加熱率といった外力に対する依存性は不明であった。そこで海洋表層乱流のラージエディシミュレーションを行い、混合層深度の全球分布を再現するとともに、外力（風や海面加熱率）に対する依存性を調べた。その結果、海洋混合層深度は、Zilitinkevich (2002)が提唱する安定大気境界層のスケーリングに従うことが明らかになった。

 

論文掲載,発表実績:
（学術雑誌掲載論文）

• Yutaka Yoshikawa、“Scaling Surface Mixing/Mixed Layer Depth Under Stabilizing Buoyancy Flux”、Journal of Physical Oceanography、vol. 45、no. 1、pp. 247-258、2015年1月

 
（国内会議発表）

• 吉川 裕、“海面加熱時の混合層深度と風成流のスケーリング則”、海洋大循環の力学(中深層循環)研究会、九州大学、2014年11月