氏名(所属)：
塚原 隆裕（東京理科大学理工学部機械工学科・講師）
嶺岸 卓也（東京理科大学大学院理工学研究科機械工学専攻・修士2年）
池上 明人（東京理科大学大学院理工学研究科機械工学専攻・修士1年）
井上 俊（東京理科大学理工学部機械工学科・学部4年）
数野 信夫（東京理科大学理工学部機械工学科・学部4年）
概要：本研究では，粘弾性流体の平行平板間乱流および複雑流路内乱流について，直接数値解析（DNS）を行った．乱流摩擦抵抗の低減効果をもたらす粘弾性流体は工学上重要な非ニュートン流体の一種だが，その乱流状態における流体挙動や乱流構造の変化には未だ未解明な点は多い．本解析により，乱流の微細渦に対して，流体の粘弾性の力学的反応および渦の時間的変化を調べた．これにより得られる知見やDNSデータベースは，粘弾性流体のモデリングやハンドリング技術の高度化に資するものである．
 

論文掲載,発表実績:
（学術雑誌掲載論文）

• T. Minegishi, T. Tsukahara, and Y. Kawaguchi, “Stress field analysis around vortex in elastic layer of viscoelastic turbulent channel flow,” Journal of Physics: Conference Series, Vol. 530, , 012059 (7 pages), Aug. (2014)

 

（国際会議会議録掲載論文）

• M. Takahashi, T. Tsukahara, and Y. Kawaguchi, “Application of non-linear k-ε model to viscoelastic fluid flow,” In: Proceedings of Tenth International ERCOFTAC Symposium on Engineering Turbulence Modelling and Measurements, Marbella, Spain, 7 pages, Sep. (2014)

 

（国内研究会等発表論文）

• 高橋通博，塚原隆裕，川口靖夫，“非線形 k-εモデルを基にした粘弾性流体の乱流予測”，第92期日本機械学会流体工学部門講演会 講演論文集，富山，0420 (4 pages)，2014年10月．
• 嶺岸卓也，塚原隆裕，川口靖夫，“DNSによる粘弾性流体チャネル乱流内の渦抑制に関する応力場解析”，第92期日本機械学会流体工学部門講演会 講演論文集，富山，0415 (3 pages)，2014年10月．

 

（その他）

• T. Tsukahara, “Viscoelastic and elasto-inertial turbulence in roughened/smooth channel flow,” KTH Mechanics Seminars, KTH, Stockholm, Sweden, Sep. (2014).