氏名：吉川裕,⽜島悠介,藤原泰,萬年隆裕

所属：京都大学大学院理学研究科

概要：海洋表層では風により発生する乱流により、活発な鉛直混合が生じ混合層と呼ばれる鉛直一様な層が形成される。近年の研究によれば、この混合層の深さは海面熱フラックスの日変化に影響される。そこで日変化の影響下での混合層深化過程を、ラージ・エディ・シミュレーションを行うことで調べた。その結果、日変化が加わることで、低緯度では混合層深度は深くなるが高緯度では浅くなること、その原因は日変化により混合要因として加わった対流混合の周期と風成流が発達するまでの時間の大小関係に応じて、互いの重要性が変化すること、であることが明らかになった。

 

（国内研究会等発表論文）

• 吉川裕・牛島悠介、“熱フラックスの日周変動が海面加熱期の混合層深度に与える影響に関する研究”、２０１６年度海洋乱流研究会、九州大学、2017年1月
• 吉川裕・牛島悠介、“熱フラックスの日周変動が海面加熱期の混合層深度に与える影響　－緯度依存性に着目してー、２０１６年度日本海洋学会秋季大会、鹿児島大学、2016年9月
• Y. Yoshikawa and Y. Ushijima, “The effect of diurnal cycle of surface heat flux on the temperature structure in the ocean surface boundary layer”, Japan Geoscience Union Meeting, Chiba, 2016年5月

 

（その他）

• 牛島悠介の修士号取得（2017年3月授与）時に計算機利用