並列プログラム生成系FlintにおけるSX-ACE向けベクトル演算の効率化

 

氏名:置田 真生,萩原 兼一

所属:大阪大学 大学院情報科学研究科

概要:Flintは生体機能を表現する数理モデルを入力として,並列実行可能なシミュレーションコードを生成する.多様な並列環境に応じた実行効率の高いシミュレーションの実現を目指している.
本研究ではFlintを拡張し,SX-ACE上で実行効率の高いコードの生成を目的とする.まずベクトル演算率を向上するため,既存のFlintが備える依存解析機能を利用してベクトル化可能なループを自動判別する.次に,実行効率を向上するため,ループ分解,データ配置の変更および交差ループ長の推定に基づく非ベクトル化の3つの手法を適用したコードを生成する.
心筋細胞の膜電位モデルから生成したコードはSX-ACE上でベクトル演算率99.6%を達成した.手法の適用前後で,ピーク性能比は0.23%から8.09%に向上した

 

論文掲載,発表実績:
(その他)

  • 学士の取得に利用

 




Posted : 2017年03月30日