大規模可視化システムを用いた夜間津波避難行動シミュレーション

 

氏名:安福健祐

所属:大阪大学サイバーメディアセンター

概要:本研究は、夜間津波からの避難行動を再現するシミュレーション開発のため、大規模可視化システムを使った被験者実験を通して避難行動データを収集することを目的としている。避難経路をCGにより再現し、大規模可視化システムに投影した映像を見ながら、被験者が主観評価による避難行動実験を行う。複数のCG画像で誘導灯の設置パターンを変え、誘目性の高い誘導灯の検討も行う。その結果、誘導灯の効果は、表示面の大きさ、フラッシュ、外乱光が影響し、特に800 lmのフラッシュの誘導効果が高くなった。経路選択傾向と誘導灯の誘目性の傾向はほぼ一致するが、外乱光による明るい経路は選択されやすい一方、誘導灯との明度差が低くなるため誘目性は低下した。

 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 安福健祐他5名, "大規模可視化システムを用いた津波避難誘導灯の誘目性検証実験", 日本図学会2016年度秋季大会(東京)大会学術講演論文集, pp.51-54, 2016年11月

 




Posted : 2017年03月30日