所属：同志社大学大学院　理工学研究科

概要：高構造物は雷撃を受ける確率が高いため，雷電流を直接測定する手段として古くから利用されている。最近では，落雷位置標定システムの落雷捕捉率の評価，位置標定誤差の評価，測定電磁界ピーク値に基づく雷電流ピーク値推定式の妥当性の検証や較正にも利用されている。これらのことから，雷撃を受けた高構造物の過渡特性や放射される電磁界について実験や数値解析により検討を行っておくことが重要である。本研究では，雷撃を受けた東京スカイツリー内の雷電流と放射電磁界のシミュレーションを，FDTD法(Finite Difference Time Domain)を用いて行った。

論文掲載,発表実績:
（学術雑誌掲載論文）

• Shohei Araki, Yoshiteru Nasu, Yoshihiro Baba, Vladimir A. Rakov, Mikihisa Saito, and Toru Miki, “FDTD Simulation of Lightning Strikes to the 634-m Tokyo Skytree”, AGU, Geophysical Research Letters, (予定)

（その他）

• Shohei Araki, Yoshiteru Nasu, Yoshihiro Baba, Vladimir A. Rakov, Mikihisa Saito, and Toru Miki, “FDTD Simulation of Electromagnetic Pulses at Distances of 27 to 101 km from Lightning Strikes to the Tokyo Skytree”, Bangkok, Thailand, ISLH2018, March 2018.
• 荒木翔平，那須義央，馬場吉弘，齋藤幹久，三木貫:「高構造物雷撃に伴う電磁界のFDTD解析」, 福岡，日本，平成30年電気学会全国大会, 2018/3.