DNSを用いた乱流予混合火炎の数値計測の構築

 

氏名:坪井 和也

所属:岡山大学

概要:乱流予混合火炎において重要な特性のうち,火炎変位速度の計測精度を評価するため,DNSデータを用いて現実のレーザトモグラフィにより近い数値計測手法を構築する.
これまで,火炎面と定義される面をトレーサ粒子であるシリコン油滴の蒸発温度の等値面とし,火炎面上の油滴が蒸発する時間を算出して,油滴が蒸発する時間まで最初の時刻の火炎面上にあった油滴の局所流速と方向を繰り返し計算し,最終的に蒸発した点の集合を火炎面と定義していた.そこで,現実の計測により近い,未燃領域全体にトレーサ粒子を散布し,算出された油滴の蒸発点を火炎面と定義した.
その結果,数値計測とDNSそれぞれから求められた火炎変位速度の結合確率密度関数において,最頻値近傍の確率密度がこれまでの手法よりもやや高い値となり,相関もやや高くなった.

 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 花浴 匡維, 坪井 和也, 冨田 栄二, 長谷川 達也, “乱流予混合火炎のDNSデータを用いた数値レーザトモグラフィ法の構築”, 第55回燃焼シンポジウム講演論文集, pp.22-23, 2017年11月.

 




Posted : 2018年03月29日