負熱膨張物質Ca2RuO3.75 の第一原理フォノンモード解析

 

氏名:石井明男,上馬場洋介,山添恵介

所属:大阪大学 基礎工学研究科

概要:目的 負熱膨張材料Ca2RuO3.75における負熱膨張はその熱膨張の異方性に起因すると言われている.本研究では第一原理フォノンモード解析を用いてその線熱膨張係数の異方性を確認するとともに異方性の原因となるフォノンモードを特定する.
内容 図1のようなCa2RuO4よりO原子を一つ抜去したCa2RuO3.75のスーパーセルモデルを作成し,それを用いてフォノンモード解析を行った.各軸に対応する線熱膨張係数を計算し,異方性熱膨張の存在を確認した(図2).異方性熱膨張を引き起こすフォノンモードは低周波数のモードであり,O原子が大きく振動するモードであることがわかった.

 

論文掲載,発表実績:
(その他)

  • 上馬場洋介,平安山涼,石井明男,君塚肇,尾方成信,日本機械学会関西学生会 2018年度学生卒業研究発表講演会,”負熱膨張物質Ca2RuO4の第一原理フォノンモード解析”, 日本機械学会関西学生会 2018年度学生卒業研究発表講演会,立命館大学 びわこ・くさつキャンパス,滋賀,2019.3.10

 




Posted : 2019年03月01日