2次元電子系のハイブリッド型電荷秩序パターン

 

氏名:岩野薫

所属:高エネルギー加速器研究機構

概要:2次元電子系においては、電子が規則的に並んだ電荷秩序が発生するが、既知のパターンに加え、特に新しいハイブリッド型の秩序が大サイズの系で発生する可能性に興味がある。今回は、電荷自由度に注目したスピンレスフェルミオンモデルを6×6および8×4の格子サイズで、その基底状態を全運動量(良い量子数)を使って分類しつつ厳密に求めた。結果として、特に次近接クーロン斥力が比較的大きい場合を扱い、その場合の基底状態を求めたところ、ハイブリッド型が少なくとも全運動量=(0, π) において最安定状態になり得ることが分かった。

 

論文掲載,発表実績:
(その他)

  • 岩野薫、”2次元電荷秩序系におけるハイブリッド秩序&励起”、2019年日本物理学会年次大会、
    2019年3月16日、九州大学伊都キャンパス

 




Posted : 2019年03月29日