嵩高い置換基を有するフェナントロリン配位子を有するコバルト錯体の理論計算

 

氏名:上田 耀平

所属:大阪大学大学院 基礎工学研究科

概要:新規に合成を行った2,9-位に嵩高い置換基を有する0価のコバルト錯体の電子構造、および末端アルキンとの反応における反応機構に関する知見を得ることを目的に、Gaussian 09 を利用してMulliken の電子スピン計算と末端アルキンとの反応時のエネルギー計算を行った。Mullikenの電子スピン計算の結果、不対電子がコバルト中心上に局在化していることを確認した。また、末端アルキンのC-H結合がコバルト中心にσ配位した中間体の存在を理論的に明らかにした。
 

論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)

  • Yohei Ueda, Hayato Tsurugi, Kazushi Mashima, ”Cobalt-catalyzed (E)-Selective Cross-dimerization of Terminal Alkynes via a Mechanism Involving Co(0/II) Redox Cycles”, Angew. Chem., Int. Ed. 2019, ASAP.

 

(その他)

  • 〇上田 耀平、劒 隼人、真島 和志、(E)-Selective Cross-dimerization of Terminal Alkynes Catalyzed by a Cobalt Complex with a Sterically Demanding Phenanthroline Ligand, 日本化学会第100春季年会、東京理科大学、2020年3月23日

 




Posted : 2020年01月31日