全原子モデル自由エネルギー解析に基づくポリマー材料への成分収着動態の解明

 

氏名:Ryota Matsuba1, Hiroyuki Kubota1, Nobuyuki Matubayasi2

所属:1Japan tobacco Inc., 2Osaka University

概要:
目的:ポリマー材料への低分子成分の収着性を全原子モデルで解析する
内容:分子動力学(MD)シミュレーションとエネルギー表示溶液理論を用い、セルロースアセテートに低分子成分(H2O、CO2、N2、CH4)が収着する際の自由エネルギーを計算した。セルロースアセテートはアセチル置換度の異なる3水準を対象とした。
結果:H2Oは他成分より収着自由エネルギー変化(ΔG)が大きく、極性分子が収着しやすいことが示された。CH4のΔGはおおよそ0であり、セルロースアセテートへ収着しにくいと考えられる。また、アセチル置換度が増加すると各成分においてΔGは減少しており、置換度2が最も低分子成分を吸収しやすいことが示された。

 




Posted : 2020年03月31日