乱流渦キャビテーションによる乱流変調と壊食の予測

 

氏名:太田 貴士

所属:福井大学

概要:クエット乱流において,気液相変化による密度変化と,流れ場とキャビテーションの相互作用を考慮した圧縮性気液二相流の直接数値シミュレーションを実現した.そして,乱流中に発生する渦キャビテーションを観察し,乱流渦とキャビテーションの相互作用のメカニズムを明らかにした.さらに,乱流渦キャビテーションによる圧力波から壊食を予測することで,乱流渦に起因するキャビテーション壊食の特徴を調べた.その結果,乱流渦の直下とその周囲において,キャビテーション壊食が発生する可能性が高いことを示した.

 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 太田 貴士, 一柳 隆史, 田中 大誠, "液体乱流のDNSにおける凝固組織構造と乱流変調の予測", 日本流体力学会 年会 2019, Sep. 2019.
  • 平田 椋大, 太田 貴士, "水素燃焼混合層のDNSによるNOx生成の観察", 第17回日本流体力学会中部支部講演会, Oct. 2019.
  • 中辻 佳祐, 太田 貴士, "粗面乱流境界層のための空間スケーリングおよびそれに基づく LES 解析法の提案", 流体工学シンポジウム(第64回北陸流体工学研究会), Dec. 2019.
  • 佐竹 駿弥, 太田 貴士, "DNSによる乱流境界層の普遍的音源構造の解明", 流体工学シンポジウム(第64回北陸流体工学研究会), Dec. 2019.
  • 北川 雄太, 太田 貴士, "壁面垂直方向に運動する壁面に沿う圧縮性乱流の変調予測", 日本機械学会 北陸信越支部 第57講演会, Mar. 2020.
  • 田中 大誠, 太田 貴士, "フェーズフィールド法による過冷却凝固する液体乱流における凝固組織構造の観察", 日本機械学会 北陸信越支部 第57講演会, Mar. 2020.

 




Posted : 2020年03月31日