2次元電子系のストライプ型電荷秩序パターンにおける光学スペクトル

 

氏名:岩野薫

所属:高エネルギー加速器研究機構

概要:2次元電子系においては、電子が規則的に並んだ電荷秩序が発生するが、様々な電荷秩序の光学励起状態に予想される多電子励起性が興味深い。これまで電荷自由度に注目したスピンレスフェルミオンモデルを6×6の格子で扱い、光学伝導度、および、各励起エネルギーにおける多電子励起性を求めてきたが、本年度は特にストライプ型電荷秩序を対象に解析を行った。スペクトル(σ)と電子励起数(Nex)を各振動数ごとに求めたところ、スペクトル形状は比較的鋭いが、Nexを見ると、励起数は最大で6程度と比較的大きい。これは1電子励起と多電子励起が混在していると大まかに理解される。
 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 岩野薫、”2次元電荷秩序系におけるドメイン励起について”、α-I3研究会、
    2019年8月6日、茨城県つくば市、高エネルギー加速器研究機構

 




Posted : 2020年03月31日