マルコフ連鎖を適用したネットワークログでの利用者行動分析

 

氏名:榛葉将規1、梶拓真1、大場春佳2、水野信也1

所属:1静岡理工科大学 情報学部,2 静岡理工科大学 情報教育研究センター

概要:本研究では,Wi-Fiログから推移確率を算出するプロセスと,現実的な計算時間を示した.まず,膨大なWi-Fiログから推移確率を算出するための現実的な計算時間を示した.計算によって得られた推移確率行列からマルコフ連鎖の基本性質を利用することで収束までのシミュレーションを実施した今回Wi-Fiログのデータとして,Crawdad.orgのデータセットを利用した.定常分布に収束するまでの過程を示すことで,利用者行動の時間経過による推移を確認することができる.エルゴード性は既約で非周期的な状態を示し,定常分布を持つ.今回はエルゴード性が担保される中,同値関係に注目する.アクセスポイントによる同値類を形成し,ある推移確率での同値類形成を確認した.

 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 榛葉 将規, 大場 春佳, 鈴木 祐介, and 水野 信也, “Wi-Fiログからマルコフ連鎖を利用した利用者行動取得”, 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2020 年全国研究発表大会. 一般社団法人 経営情報学会.
  • 梶拓真, 大場春佳, and 水野信也, "密集度検出システムの構築と運用" インターネットと運用技術シンポジウム論文集 2020.

 




Posted : 2021年03月01日