BCC金属中らせん転位運動の加速分子動力学解析

 

氏名:吉田敦司

所属:大阪大学 大学院基礎工学研究科

概要:BCC金属におけるすべり面は古くから{110},{112},{123}面の3種類が実験により観察されており,その詳細を明らかにするために様々な実験・計算による研究が行われてきたが,これらの面におけるすべり変形が発生する条件についての統一的な理解はいまだ得られていない.特に,原子モデリングによる研究はその有効性が期待されるものの,時間スケールの制約から実現には至っていなかった.本研究では,時間拡張モデリング手法として加速分子動力学法を用いたらせん転位運動の解析を行う枠組みを構築し,その有効性の検討及び各種温度・応力条件下におけるらせん転位運動の方向(すべり面)の依存性を解析した.

 




Posted : 2021年03月01日