AMR法を用いた冠水時車両走行の水撥ねシミュレーション

 

氏名:青木尊之

所属:東京工業大学 学術国際情報センター

概要:車両走行による水撥ねの影響範囲を明らかにするため、AMR法を用いて気液界面に高解像度格子を動的に集め、さらに動的に領域分割することで計算効率を飛躍的に向上させ、大規模水撥ね問題のシミュレーションを行った。また、移動物体と気液二相流の相互作用にはFAVOR法とDual Contouring法を用い、移動する複雑形状を直交格子上で精度よく捉えている。車両の走行速度によって水撥ねの範囲が明らかになり、また車両の底部の水が掛る場所も明らかになった。コードはCUDAで開発され、AMRの8分木構造の管理をCPUで行い、リーフでの流体計算は空間充填曲線を用いた負荷分散により複数GPUでバランスさせた。また、二相流計算には運動量保存型スキームを用い、気液界面の捕獲にはThinc WLIC法とレベルセット関数を用いている。
 




Posted : 2022年03月01日