球面調和関数変換の高速数値計算ライブラリの開発

 

氏名:竹広 真一1,石岡 圭一2,佐々木 洋平3,榎本 剛4

所属:京都大学 数理解析研究所1,京都大学 大学院理学研究科2,摂南大学 理工学部 建築学科 (兼)基礎理工学機構3,京都大学 防災研究所4

概要:天体の大規模流体現象の数値モデルに応用するための球面調和関数変換ライブラリ ISPACK3 (https://www.gfd-dennou.org/library/ispack/) の高速チューニングをSquid システムにおいて行った。SX-ACE に対してはベクトル長とベクトル化を意識した多重ループコーディングを行った。Intel Xeon に対しては SIMD 命令を利用したアセンブラによるコーディングを行った。チューニングの結果、経度緯度格子点数 32768x16384、切断波数 16383 の球面調和函数の正逆変換の計算を、SX-ACE にて 954.3 および 969 GFlops (ピーク性能の約30 %)、Intel Xeon にて 3569 および 3785 GFlops (ピーク性能の約 60 %)の速度にて行えるようになった。
 




Posted : 2022年03月01日