Limitations of Calculating Theoretical Solutions for Closed BCMP Queueing Networks and Verification of Alternative Theoretical Values by Parallel Simulation

 

氏名:Sho Suzuki , Haruka Ohba , Shinya Mizuno

所属:Shizuoka Institute of Science and Technology

概要:新型コロナウイルスの蔓延により,世界中でウイルス感染防止の施策が行われている.コロナ禍以前は,混雑が発生した場合,人の密集は当然のことと認識されていたが,現在は人の密集を発生させない取り組みをしなければならない.しかしながら,建造物や施設構造の変更は容易でないため,人の動線の 分散や滞在時間の短縮などで,密集を防ぐ必要がある.適切な施設内での密集回避のためには,現実的なシミュレーションで評価を行う必要がある.混雑度を評価する手法に待ち行列理論があるが,待ち行列理論およびそのシミュレーションは,人と人との間隔,待ち行列と建物構造との関係,経路上の混雑を考慮していない.そこで,本研究では,施設密集度を定義して,待ち行列シミュレーション上に実在する施設環境を取り込み,待ち行列理論では確認することができない混雑や密集を施設密集度として評価できるシミュレーション環境を提案する.これにより,今後の社会に必須となる施設密集度を実モデルとして評価でき,社会にフィードバックできると考えられる.

 

論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)

  • 加藤 悠宇汰, 大場 春佳, 水野 信也, 実社会における施設内密集度評価のためのシミュレーション構築, 情報処理学会 第55回 インターネットと運用技術研究発表会
  • 水野信也, 連続時間型マルコフ連鎖を利用した施設密集度最適化手法の提案, 日本オペレーションズ・リサーチ学会 2021年秋季研究発表会
  • 鈴木 彰, 大場 春佳, 水野 信也, BCMP待ち行列ネットワークの実社会応用に対する技術的課題の検討, スケジューリング学会スケジューリング・シンポジウム2021

 




Posted : 2022年03月01日