探針増強ラマン散乱と密度汎関数理論によるヘリセン分子の光学活性評価

 

氏名:服部卓磨

所属:大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻精密工学コース

概要:探針増強ラマン散乱は、ナノスケールという高い空間分解能で分子のラマンスペクトルを取得できる手法である。一方で、単分子レベルであるがゆえに、空間平均されたラマンスペクトルとは異なり、分子の配向によってスペクトル形状が異なる。そのため、配向に依存したスペクトルを計算し、実験データと比較した。OCTOPUS内のgaussian16を用いて、実験で用いているヘリセン分子のラマンスペクトルをDFTで計算した。配向を考慮すると、実験結果とよく一致することがわかった。また、現在ROAスペクトルを実験的に取得することを試みており、DFT計算結果を取得した。

 

論文掲載,発表実績:
(その他)

  • Takuma Hattori, Pawel Krukowski, Ye Changqing, Yuji Hamamoto, Akira Saito,, Yoshitada Morikawa, Hideji Osuga, Yuji Kuwahara“Chiral recognition of thiaheterohelicene molecules studied by STM and TERS” 2022年10月 ハイブリット開催(ギリシャ)

 




Posted : 2023年03月31日