超多重3次元蛍光免疫染色法の開発
氏名:一瀬 大志
所属:大阪大学医学系研究科免疫細胞生物学
概要:人体の組織は200種類以上の細胞が複雑に3次元構造を形成しており、シグナル伝達、形態形成、細胞分裂などの生命現象の多くは組織の3次元構造に大きく依存している。薄切組織を用いた種々のマルチプレックス解析手法の登場により、細胞種の空間的な相互作用とその病態への関与が徐々に明らかになってきた。一方で、これらの二次元的な解析方法では血管やリンパ管、神経といった組織に必須の立体構造を検出することは困難である。組織の生物学、免疫学を理解するためには、個々の細胞が組織という立体の中でどのように分布しているのか、その3次元的な微小環境を明らかにすることが不可欠である。しかしながら、3次元での細胞の空間情報の可視化を可能とする組織透明化法は、これまで観察できるタンパク質の数に限りがあり (4-8種類)、組織中に存在する多様な細胞種を識別することは現状不可能である。そこで我々は、薄切標本において80種類以上のタンパク質の可視化が可能なIBEXと、厚みのある組織標本において1細胞レベルの解像度と高い抗体染色性を保つ組織透明化法 Ce3Dを組み合わせ、新たな3次元多重染色技術Ce3D-IBEXを開発した。Ce3D-IBEXは30種類以上のタンパク質の発現量を3次元組織内で検出可能であり、免疫細胞の複数のサブセットと組織の構造物を同時に可視化できる現状唯一の方法である。本研究ではこの方法に必須である3次元画像のレジストレーション部分をスーパーコンピューターを用いて行なっている。
所属:大阪大学医学系研究科免疫細胞生物学
概要:人体の組織は200種類以上の細胞が複雑に3次元構造を形成しており、シグナル伝達、形態形成、細胞分裂などの生命現象の多くは組織の3次元構造に大きく依存している。薄切組織を用いた種々のマルチプレックス解析手法の登場により、細胞種の空間的な相互作用とその病態への関与が徐々に明らかになってきた。一方で、これらの二次元的な解析方法では血管やリンパ管、神経といった組織に必須の立体構造を検出することは困難である。組織の生物学、免疫学を理解するためには、個々の細胞が組織という立体の中でどのように分布しているのか、その3次元的な微小環境を明らかにすることが不可欠である。しかしながら、3次元での細胞の空間情報の可視化を可能とする組織透明化法は、これまで観察できるタンパク質の数に限りがあり (4-8種類)、組織中に存在する多様な細胞種を識別することは現状不可能である。そこで我々は、薄切標本において80種類以上のタンパク質の可視化が可能なIBEXと、厚みのある組織標本において1細胞レベルの解像度と高い抗体染色性を保つ組織透明化法 Ce3Dを組み合わせ、新たな3次元多重染色技術Ce3D-IBEXを開発した。Ce3D-IBEXは30種類以上のタンパク質の発現量を3次元組織内で検出可能であり、免疫細胞の複数のサブセットと組織の構造物を同時に可視化できる現状唯一の方法である。本研究ではこの方法に必須である3次元画像のレジストレーション部分をスーパーコンピューターを用いて行なっている。
Posted : 2026年03月31日


