計算科学に基づくイオン液体型ソフトマター電解質の物性チューニングと次世代二次電池応用

 

氏名:近藤 慎司
所属:大阪大学
概要:本研究で対象とするソフトマター電解質は、有機電解液と無機固体電解質のギャップを補完し得る物質群であり、難燃性、薄膜への成型性、更に硬さと弾性が制御可能といった特長を有する。しかし、代表的なポリエーテル系電解質では、イオン伝導緩和時間(τσ)と高分子主鎖の構造緩和時間(τs)がCoupling(τs /τσ ~1)することで、高イオン伝導性発現の根本的な制約要因となることが指摘されてきた。 申請者らは、イオン液体型高分子に高濃度のLi塩を相溶させた「イオン液体型ソフトマター」を提案し、本質的なCoupling輸送の課題を打破できる可能性を示してきた。そこで本研究では、分子設計の自由度が高いイオン液体構造を、計算科学主導で網羅的に探索する事でDecoupling輸送の発現要件を明確にし、実電池レベル(>1.0 mS cm−1)の高イオン伝導性ソフトマター電解質の創出を目指す。

 




Posted : 2026年03月31日