vol.19 AIが駆動するバイオ分子デザイン
今回のHPSC Newsでは、「AIが駆動するバイオ分子デザイン」に取り組んでおられる、北里大学未来工学部 / 産業技術総合研究所人工知能研究センター 齋藤 裕様の御研究を紹介します。
研究者:齋藤 裕
所属:北里大学未来工学部 / 産業技術総合研究所人工知能研究センター
研究概要タンパク質は機能性分子として様々な分野で利用されています。医薬品として用いられる抗体、物質生産や汚れの分解を行う酵素、生体内を見える化する蛍光タンパク質など、その用途は数え切れません。産業界には、このようなタンパク質をデザインし、その機能を改良したいという幅広いニーズが存在します。従来、機能性タンパク質の開発は実験による大規模なトライアンドエラーを必要としましたが、近年ではAIを活用したスマートデザインに注目が集まっています。特に、ChatGPT等の背後にある言語モデルというAI技術をタンパク質の文字列表現に応用した「タンパク質言語モデル」と呼ばれる技術が急速に発展しつつあります。
Posted : 2025年06月16日