Miniforgeのインストール方法

    MiniforgeをOCTOPUSのHome領域にインストールする方法を解説します。OCTOPUSにログインし、以下の手順を実施してください。ここではMiniforgeのインストール先のディレクトリを /octfs/home/(利用者番号)/miniforge3としています。適宜ご自身のディレクトリ名に置き換えてください。

     

    1. Miniforgeが使用するスレッド数を制限します。
    OCTOPUSのフロントエンドのようにコア数が多い環境では、Mambaがハングする可能性があります。以下の環境変数を設定し、Mambaが使用するスレッド数を制限してください。

    2. Miniforgeのインストーラをダウンロードし、実行します。

    3. Miniforgeの利用に必要な環境変数などを設定します。次回以降の設定は不要です。

    ※Minifogeをインストールすると~/.bashrcが更新されますが、すでにconda系のソフトウェアをインストール済の場合、~/.bashrcが正しく更新されない場合があります。その場合、.bashrcを編集し、「# >>> mamba initialize >>>」から「# <<< mamba initialize <<<」までの行を削除し、あらためて/octfs/home/(利用者番号)/miniforge3/bin/conda initを実行してください。

 

Miniforgeの利用方法

    仮想環境の一覧表示

      すでに構築済の仮想環境一覧を表示します。

      mamba env list
      Name Active Path
      ───────────────────────────────────────────────
      base * /octfs/home/(利用者番号)/miniforge3

       

    仮想環境の新規作成

      新規に、test-envという仮想環境をユーザ領域に作成する際の手順を示します。

      まず、仮想環境test-envを生成します。

      mamba create --name test-env python=3.10

      仮想環境一覧を表示すると、test-envが生成されていることがわかります。

      mamba env list
      Name Active Path
      ─────────────────────────────────────────────────────────────────
      base * /octfs/home/(利用者番号)/miniforge3
      test-env /octfs/home/(利用者番号)/miniforge3/envs/test-env

       

    仮想環境の有効化

      仮想環境test-envを有効にします。

      mamba activate test-env

       

    仮想環境上でのソフトウェアインストール

      仮想環境test-envにPythonのライブラリnumpyをインストールします。
      計算ノード上から外部への通信はできませんので、必ずログインノードで実施してください。

      mamba install numpy

       

    仮想環境の無効化

      仮想環境test-envを無効にします。

      mamba deactivate

       

    OCTOPUS計算ノードでの利用方法

      仮想環境「test-env」を有効化しtest.pyをOCTOPUS CPUノード1ノードで実行する場合、以下のようなジョブスクリプトを作成してください。

    仮想環境・パッケージの保存先変更方法

      デフォルトでは、Home領域以下の~/miniforge3ディレクトリに仮想環境とパッケージがインストールされます。そのため、多数の仮想環境を作成する場合や、多数のパッケージをインストールする場合、Home領域が容量オーバとなる可能性があります。

       

      以下のコマンドで仮想環境とパッケージの保存先をWork領域以下に設定してから仮想環境を作成することにより、Home領域の容量オーバを防ぐことができます。

      mamba config prepend envs_dirs /octfs/work/(グループ名)/(利用者番号)/mamba_envs
      mamba config prepend pkgs_dirs /octfs/work/(グループ名)/(利用者番号)/mamba_pkgs