SX-ACEとSX-Aurora TSUBASAでPROGINFに表示されるベクトル化率が異なる

SX-ACEとSX-Aurora TSUBASAで、ベクトル化率の計測方法自体は同じですが、OpenMPや自動並列におけるスレッドの「スピンウェイト」が発生した時に、該当スレッドを休止するかどうかの挙動が異なるため、ベクトル化率が異なります。
 

SX-ACEのスレッド LinuxのPOSIX実装とは違い、OS(SUPER-UX)による制御が介在している。長時間スピンウェイトする場合は、スレッドを休止している状態にするため、性能カウンタ値の増加が抑えられ、ベクトル化率への影響が小さい。
SX-Aurora TSUBASAのスレッド LinuxのPOSIX実装と同じ実装方式となっており、OSの制御が介在しない。スピンウェイト時も、スレッドが休止せずに実行を続けることになるため、スレッドが待っている時間分の演算数等が加算され、ベクトル化率がSX-ACEよりも低くなる。