雷撃を受けたCFRPの導電率温度依存性を考慮した電磁界と熱のFDTD解析

 

氏名:長谷川 航大

所属:同志社大学大学院 理工学研究科

概要:導電性テンソルを用いたFDTD (Finite-Difference Time-Domain) 法により,導電率異方性と温度依存性を持つCFRPの電磁界と熱の解析を行い,温度依存性を考慮しない場合の解析と比較検討を行った。CFRPパネルは0.2 mm厚の層で構成されており,各層は繊維方向に起因する異方的な導電性を有している。また,CFRPの導電率は300℃から600℃の間で上昇することが報告されている。そこで,導電率が変化していると思われる300℃から600℃の間において,導電率の値は線形的に変化するものと仮定した。シミュレーションの結果,CFRPの導電率の温度依存性を考慮することで,温度に依存しない一定導電率を仮定した場合に比べて,より深い層まで電流が流入し,発熱領域も厚み方向に広がることが示された。

 

論文掲載,発表実績:

(国内研究会等発表論文)

  • 長谷川航大,馬場吉弘,長岡直人,津端裕之,西孝祐樹,「雷撃を受けたCFRPの導電率温度依存性を考慮した電磁界と熱の FDTD 解析」,電気学会放電・プラズマ・パルスパワー/開閉保護/高電圧合同研究会,オンライン,2021年11月.

 




Posted : 2022年03月01日