本項では、共有利用の資源割り当て単位である「ノード時間」と利用ルールについて解説いたします。
 

ノード時間について

共有利用において、割り当てられる資源量は「ノード時間」で表現されます。
 
1ノード時間=1ノードを使った計算を1時間行う資源量となります。
30ノード時間であれば、30ノードを使った計算を1時間行えるほか、10ノードを使った計算を3時間行うことも可能です。
計算が行われたノード時間は、割り当て資源から消費されます。
 
ノード時間は、下記のように算出されます。

ノード時間 = 計算に使用するノード数 × 計算時間(単位:時間)

「計算時間」は計算が開始してから終了するまでの時間です。ノード単位で計算に使用した時間を計測するわけではありません。
 

例えば、下記のように4ノード並列ジョブを実行した場合、
ノード2、3、4を使用した時間はノード1を使用した時間より短いですが、全てノード1と同じ時間分を使用したとみなします。
したがって、下記の例でのノード時間は4×(計算終了時間E_time - 計算開始時間S_time)となります。
この考え方は、ノード1が利用されている間、ノード2, 3, 4が
その4ノード並列ジョブ以外のジョブに割り当てられることがないことを根拠としています。

 

nodetime
 

また、ノード時間は使用したノード数を元に計算します。ノード内の使用率によって減額はいたしません。
1ノード内で使用するコアを限定しても、ノード時間は1ノード中の全コアを使用したものとして扱います。
 
例えば、下記のように1ノード4コアの計算機資源において、2コアを使用する計算を行った場合、
コア3、4は使用していませんが、ノード時間が半分になるわけではなく、1ノード分消費します。
したがって、下記の例でのノード時間は1×(計算終了時間E_time – 計算開始時間S_time)となります。
この考え方は、本センターで導入しているスケジューラではジョブに対してノードを割り当てることを主な根拠としています。
 
nodetime2
 

ノード時間の確認

usage_viewコマンドを使用することで、自分が所属するグループ及び、グループに所属するユーザが使用したノード時間を表示することが可能です。コマンドの利用についての詳細は下記をご覧下さい。
usage_viewコマンド
 

ノード時間の利用ルール

・ノード時間は申請単位(グループ単位)で割り当てます。個人ごとに分けることは出来ません。
 
・ノード時間を全て消費すると、対象となる計算機へのジョブ投入が不可能になりますのでご注意ください。
 既に実行中の計算については、中断されることなく実行されます。
 
・システム障害など不慮のトラブルによりジョブの実行が中断された場合、ノード時間を消費しません。
 該当する方には、当センターからご連絡いたします。