平成29年度 第1回 性能チューニングプログラム(試行サービス)

本プログラムでは、お手持ちのプログラム(非商用)を本センターで預かり、大規模計算機に対する最適化および並列化を行います。最適化、並列化することにより、本センター大規模計算機システムを最大限利活用することが見込まれるプログラムを募集いたします。
ご興味・ご関心のあります方は是非ご応募ください。
 

対象者

氏名 所属
鈴木 恒雄 様 金沢大学 自然科学研究科
塚原 隆裕 様 東京理科大学 理工学部 機械工学科
若山 将征 様 理化学研究所

本プログラムへのご感想

    この度、大阪大学サイバーメディアセンター(CMC)および日本電気株式会社(NEC)のご厚意・ご尽力により、流体力学研究で用いる直接数値計算(DNS)コードの高効率なMPI化を実現することができた。当該DNSは、固体壁に挟まれた流れが起こす乱流遷移のプロセス・メカニズムを解明することを目的としており、遷移中に観察される局在乱流の大規模パターン形成を十分に捉えるために非常に大規模な計算となる。乱流遷移は一世紀以上続く古典的な問題であるが、発達の目覚ましい大型計算機の恩恵により実験困難な流路サイズで流れのシミュレーションが可能となってきており、乱流解明の更なるブレイクスルーが期待されている。この度の高効率なMPI-DNS計算により、乱流遷移に潜む臨界現象の普遍性を遂に見出せるものと考えている。当該チューニングに際して、プログラム上の誤り修正、効率的なFFT処理法の提案、より大規模な計算を見据えたMPI化、細やかなコメント追加まで施して頂いた。これらは今後のコード最適化を行う上での重要であり、並列計算機の活用が一層進むであろう。重ねて、CMCとNECにお礼を申し上げたい。
    (東京理科大 塚原様)

    全体の実行時間に対して、Bank Conflict の時間が大きな割合を占めていることが気になっていました。今回のチューニングプログラムでBank Conflict の時間に対する改善点をご指摘いただき、全体で約1.2倍の高速化が実現できたことを嬉しく思います。
    (理化学研究所 若山様)

 

募集要項

募集期間 平成29年8月10日-30日
応募資格 本センター 大規模計算機システムのユーザ
対象プログラム数 若干数
応募方法 下記のWebフォームよりお申込みください。追って担当者よりご連絡いたします。

※本プログラムは試行サービスでありますため、次回の開催は未定です。
 

過去の実績

平成28年度


開催日 :8月10日-30日で受付
講師  :サイバーメディアセンター
開催場所:-
種類  :チューニング支援
定員  :-
申込締切:平成29年8月30日