Auroraコンパイラ Version 5.2.0以降におけるコンパイルエラーと暫定回避策について
現在、Auroraコンパイラにおいて、一部のプログラムのコンパイル時にエラーが発生する事象が確認されております。
詳細については、以下の通りご案内させていただきます。
Version 5.2.0以降のAuroraコンパイラにおいて、ベクトル化後の共通式削除の最適化機能(-fcse-after-vectorization) が既定で有効化されました。
(Version 5.2.0より前は、この最適化機能は既定で無効でした)
しかし、ベクトル化後の共通式削除の最適化には、コンパイラの処理に問題があり、
ベクトル化後の最適化適用時にコンパイラエラーが生じる事象が確認されています。
この事象が解消された修正版のAuroraコンパイラのリリースおよび、SQUIDシステムへの適用時期は現時点で未定です。
そこで、暫定回避策について以下にご案内させていただきます。
■ 暫定回避策
コンパイル時に 「-fno-cse-after-vectorization」 オプションを追加で指定し、
ベクトル化後の共通式削除の最適化を抑止することにより、エラーを回避できます。
ご迷惑おかけし大変恐縮なのですが、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
Posted : 2024年11月13日