マイクロ熱工学に関する分子シミュレーション

 

氏名:芝原正彦,植木祥高・藤原邦夫

所属:大阪大学大学院機械工学専攻

概要:ナノ・マイクロメートルスケールのエネルギー輸送現象を原理的に理解して制御することを目的として,以下の分子シミュレーションを実施した.ナノ構造が凝縮および凝縮時の熱抵抗に与える影響,ナノ粒子層が熱抵抗に及ぼす影響を分子動力学法を用いて調査した.そのために大規模可視化対応PCクラスタを用いた.また,温度・濡れ性等の条件が壁面近傍の凝固状態に与える影響を,分子動力学アプリケーションLAMMPSを用いて調査した

 

論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)

  • 藤原邦夫, 佐々木翔平, 芝原正彦, “固体壁面近傍の水分子に凝固現象が与える影響に関する分子動力学解析”, Thermal Science & Engineering, vol. 25, No. 1, pp. 9-16, 2017.

 

(国際会議会議録掲載論文)

  • M. Shibahara, T. Suwa, and K. Matsui, “MOLECULAR DYNAMICS STUDY ON EFFECT OF SLIT STRUCTURE AT NANOMETER SCALE ON TIME AND SPATIALLY RESOLVED INTERFACIAL THERMAL RESISTANCE DURING CONDENSATION”, The 4th International Forum on Heat Transfer, Sendai, Japan, Nov. 2016.
  • G. Uno, M. Shibahara, and Y. Ueki, “MOLECULAR DYNAMICS STUDY ON INFLUENCES OF NANOSTRUCTURED SURFACE ON HETEROGENEOUS NUCLEATION OF LIQUID DROPLETS”, The 27th International Symposium on Transport Phenomena, Honolulu, USA, Sep. 2016.

 

(国内研究会等発表論文)

  • 諏訪孝典,芝原正彦,“スリット状ナノ構造が凝縮時の界面熱抵抗に及ぼす影響”, 日本伝熱学会 第53回日本伝熱シンポジウム講演論文集,2016.
  • 宇野元気,植木祥高,芝原正彦,“ナノメートルスケールの壁面微細構造が凝縮核生成に及ぼす影響に関する分子動力学的研究”, 日本伝熱学会 第53回日本伝熱シンポジウム講演論文集,2016.
  • 藤原邦夫,佐々木翔平,芝原正彦,“固体壁面近傍の水分子に凝固現象が与える影響に関する分子動力学解析”, 日本伝熱学会 第53回日本伝熱シンポジウム講演論文集,2016.

 

(その他)

  • 今年度の計算機利用により2名が学士,1名が修士の学位を取得.

 




Posted : 2017年02月21日