The phase transition of the quark confinement and deconfinement, magnetic catalysis, and the structure of the QCD vacuum
氏名:長谷川 将康
所属:Joint Institute for Nuclear Research, Bogoliubov Laboratory of Theoretical Physics, Moscow, 141980, Russia
概要:Nf = 2 + 1の動的クォークを含むQCD真空に強い磁場を入れて、磁場がクォーク閉じ込めと非閉じ込め相転移、カイラル対称性の自発的破れと回復に与える影響を大型計算機を用いて調べている。
Monopoleは、クォーク閉じ込め機構にとって重要な役割を果たし、また、instantonはカイラル対称性の自発的破れを誘発すると考えられている。我々は、QCD真空に磁場を入れ、Abelian monopoleの密度とinstanton密度を計算した。
そして、monopole密度は、磁場の影響によって増えるが、instanton密度は、磁場の影響をあまり受けないことがわかった。現在、格子体積を大きくして、統計数を増やして解析を行っている。
Posted : 2018年03月01日