コロイドガラス平均場理論の数値解析
氏名:吉野 元
所属:阪大サイバーメディアセンター
概要:最近我々が開発した並進・回転自由度を併せ持つ粒子系のガラス転移に関する平均場理論を用い、パッチコロイドよび楕円体コロイドにおける並進・回転自由度のガラス転移を解析した。具体的にはこの平均場理論によって与えられる状態方程式を数値的に解き、並進・回転自由度のガラス秩序パラメータなどの振る舞いを解析した。SX-ACEでのベクトル化・並列化(openmp)を用いることにより、状態方程式の解析で必要な多重積分を高速に実行することができた。その結果、広いパラメータ領域での解析を行い、相図を明らかにすることができた。
論文掲載,発表実績:
(その他)
- H. Yoshino,"Glass transitions of patchy colloids in large-d limit", Unifying Concept in Glass Physics VII, Bristol, U. K., June 14th., 2018.
- 吉野 元 「並進と回転自由度ガラス転移の平均場理論」、東大物性研短期研究会「ガラス転移と関連分野の最先端研究」、東京大学物性研究所、2018年5月10日.
- 吉野 元「剛体楕円体のガラス転移とジャミング:高次元極限におけるレプリカ液体論」日本物理学会年会、 九州大学、 2019年3月16日
Posted : 2019年03月29日