フォトニックナノジェットを利用した微細加工に関する研究
氏名:上野原 努
所属:大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻
概要:フォトニックナノジェット(Photonic nanojet: PNJ)は誘電体マイクロ球にレーザを照射することで発生するビームである.PNJの高分解能な強度分布制御によって,高分解能に加工幅や加工深さを制御可能なレーザ微細加工技術の確立を目的とする.加工対象であるシリコンにPNJを照射した際の強度分布をFinite-Difference Time-Domain法を用いた電磁場シミュレーションによって解析した.これによって,PNJを用いることでサブマイクロメートルスケールの加工が可能であることを解析的に明らかにした.
論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)
- Tsutomu Uenohara, Yasuhiro Mizutani and Yasuhiro Takaya, “Laser micro machining using a photonic nanojet controlled by intensity distribution of incident laser”, The 14th International Symposium on Measurement Technology and Intelligent Instruments, Paper ID 88, Japan, September 2019.
- Reza Aulia Rahman, Tsutomu Uenohara, Yasuhiro Mizutani and Yasuhiro Takaya, “In-Liquid Laser Nanomachining by Photonic Nanojet in Optical Tweezers Configuration”, 12th International Symposium on Measurement and Quality Control, pp. 318-328, Republic of Serbia, June 2019.
(国内研究会等発表論文)
- 上野原努, 水谷康弘, 高谷裕浩, “フォトニックナノジェットを利用した微細加工に関する研究(第8報) -マイクロ球に照射する集光ビームパラメータによる加工制御-“, 2019年度精密工学会秋季大会, L08, 静岡大学, 2019年9月.
Posted : 2020年03月31日