Long-time behavior of a metallic liquid under steady shear
氏名:Iwashita, Takuya
所属:Department of Integrated Science and Technology, Oita University
概要:本研究の目的は,ガラス転移付近における液体金属の粘度の挙動を解明することである.ガラス転移近傍では,ダイナミクスが遅いために物性測定のためには長時間の観測を必要とする.この観測時間に関する知見を深めるために,ガラス転移近傍での定常せん断応力を長時間の間観測した.結果,せん断速度SがS=5×〖10〗^(-6) 1/psの時、非常にゆっくりと定常せん断応力が増加しており,定常値を得るにはより長時間の計算が必要なことがわかった。より低いせん断速度の場合は,さらなる計算が必要である.ガラス転移近傍では観測時間依存性をどこまで解消できるか課題が残された.時間方向への並列化は困難なので計算資源利用としては,占有利用のほうが有効であろう.
Posted : 2021年03月01日