開殻π電子系分子集合体の物性評価
氏名:鈴木修一
所属:大阪大学大学院基礎工学研究科
概要:Gaussian16 を利用して、各種開殻π電子系分子とその集合体について軌道計算、電荷分布、スピン密度分布等の計算を行った。例えば、ジヒドロフェナジンラジカルカチオンの固体状態における近赤外吸収が特殊なダイマー構造 (πダイマー) 構造に由来すること、またπダイマーにおけるスピン間には反強磁性的相互作用が働いていることを解明した。
論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)
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Suzuki, S.; Yamaguchi, D.; Uchida, Y.; Naota, T. “Hysteretic Control of Near-infrared Transparency Using a Liquescent Radical Cation” Angew. Chem., Int. Ed. 2021, 60, 8284-8288.
(DOI: 10.1002/anie.202016930)
(国内研究会等発表論文)
- 阪井俊裕、鈴木修一、直田 健 “機械的刺激によるテトラチアフルバレンラジカルカチオン塩の光学特性制御” 日本化学会 第101春季年会、A08-4pm-10、2021 年 3 月 19–22 日.
Posted : 2021年03月01日