Appearance of the Hoyle state and its breathing mode in 12C despite strong short-range repulsion of the nucleon-nucleon potential
氏名:Hiroki Takemoto
所属:Faculty of Pharmacy, Osaka Medical and Pharmaceutical University
概要:現実的核力として Argonne v_18 ポテンシャルを中心力のみで表現した Argonne v_4^'(AV4P)ポテンシャルを用い、12C原子核の低励起 0^+ 状態に関する理論計算を行った。AV4P が持つ強い斥力芯による相関は Unitary Correlation Operator Method により処理し、変分波動関数として Bloch-Brink 波動関数を用いた。スーパーコンピュータを用い、Generator Coordinate method により低励起状態の同定を行った結果、観測されている4つの低励起 0^+ 状態を同定することができた。これらの状態と α 凝縮状態を記述する Tohsaki-Horiuchi-Schuck-Röpke 波動関数との比較から 0_2^+ がα 凝縮状態であること、0_3^+ が 0_2^+ のBreathing mode であることが確認できた。
論文掲載,発表実績:
(その他)
- 竹本宏輝,明孝之,堀川昶,土岐博,井坂政裕,M. Lyu, Q. Zhao, N. Wan, “12Cにおけるα凝縮状態(Hoyle 状態とその振動モード)” 一般社団法人 日本物理学会, 2023年3月23日, オンライン
- 竹本宏輝,明孝之,堀川昶,土岐博,井坂政裕,M. Lyu, Q. Zhao, N. Wan, “核力の強い斥力芯を考慮しても12CのHoyle状態は存在するのか?” 一般社団法人 日本物理学会, 2022年9月6日, 岡山理科大学岡山キャンパス
Posted : 2023年03月31日