深層学習を活用したガラスの構造緩和を決定する特徴量を抽出する技術の開発

 

氏名:金 鋼

所属:大阪大学大学院基礎工学研究科

概要:本研究ではガラス形成液体のモデルとして3次元2成分soft-sphereモデルを採用し、分子動力学シミュレーションをおこなった。グラフニューラルネットワーク(GNN)はグラフを扱うための深層学習手法であり、グラフとは要素をノード、要素間の関係をエッジとして構成されたデータ構造である。GNNはグラフデータを入力とすることを活かし入力グラフのノードとエッジの情報の更新を繰り返し自ら特徴量を作り出すことができる。得られた粒子配置について粒子をノード、第一配位圏以下の粒子間のつながりをエッジとしてモデル化したグラフ構造を構築した。粒子の種類と粒子間の相対座標をグラフに符号化することで異なる2つの温度の構造分類をおこなった。

 

論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)

  • Kokoro Shikata, Takuma Kikutsuji, Nobuhiro Yasoshima, Kang Kim, and Nobuyuki Matubayasi, "Revealing the hidden dynamics of confined water in acrylate polymers: Insights from hydrogen-bond lifetime analysis", Journal of Chemical Physics Vol.158, No.174901(10pages) May (2023).




Posted : 2024年03月31日