津波浸水被害予測の高度化

 

氏名:撫佐 昭裕

所属:東北大学サイバーサイエンスセンター

概要:(目的) 津波浸水被害予測システムのデジタルツインにむけた検討と予測範囲の拡大を行う。
(内容) 本システムは津波発生時に20分以内に津波浸水範囲を推定して被害予測を行うものである。本システムを津波防災デジタルツインとして発展させるための概念設計を行った。また、津波浸水被害予測を日本全国へ拡大するために予測範囲を南西諸島と伊豆小笠原諸島に拡大を行った。
(結果) 津波防災デジタルツインとして社会動態データ(政府自治体、公共機関、人流、SNSなどの情報)を入力して、従来のハザード予測だけなく、社会影響予測やその最適化対応の算出などを行うシステムの概念設計を行った。また、本システムにおける津波浸水被害予測の範囲は北海道から鹿児島県までの太平洋沿岸と北海道から新潟県の日本海沿岸であったが、南西諸島海溝と伊豆・小笠原海溝の断層パラメータ、及び南西諸島と伊豆小笠原諸島の地形データを開発した。

 

論文掲載,発表実績:

(その他)

  • S. Koshimura, E. Mas, B. Adriano, A. Musa, “Tsunami Digital Twin – A new paradigm for tsunami disaster resilience,” the 28th General Assembly of the International Union of Geodesy and Geophysics, July 11-20, 2023.
  • 特願2024-044648、鍬守 直樹、撫佐 昭裕、金城 潤子、瀧川 陽平、佐藤 佳彦、越村 俊一、MAS SAMANEZ ERICK ARTURO、災害評価装置、災害評価方法、及びプログラム、日本電気株式会社、国立大学法人東北大学、2024年3月21日出願

 




Posted : 2024年03月31日